関空ペットグループ

ケルピーとはスコットランドの伝説に出てくる"水の精"のこと。1870年頃から人びとに知られるようになった。
ルーツは、スコットランド人がオーストラリアに入植した際に一緒に連れてきた牧羊犬に、ボーダー・コリーや野生犬のディンゴが混血した犬だと考えられている。
数ある牧羊犬のなかでも、羊追いの能力が最も優れているため、今日ではオーストラリア以外の国の牧羊経営者たちのあいだでも人気がある。また家庭犬としても多く飼育されている。

ケルピーは牧羊犬のなかでも、とくに抜群の能力を発揮する。信じられないほどのスピードで、羊たちの群れのまわりを徘徊しながら、実に巧みに羊たちを導いていく。
主人が送る合図にも素早く反応し、遠い距離から命令をした場合でも夢中になって作業する。歩くさまは軽快で持久力に富み、スピードを一瞬で自由自在に変えることができる。
頑丈で忍耐強く、長時間水を飲まなくても平気である。

素晴らしく利口で、落ち着きがある。主人に対する服従心が強く、訓練の覚えも早い。作業には実に熱心に取り組む。感覚が鋭く、警戒心も強い。穏やかで従順な気質から、家庭犬としても親しまれている。
コートの手入れは簡単で、ほとんど気をつかう必要はないが、時どき毛ブラシでブラッシングするか、毛並みに沿ってタオルマッサージをするとよい。非常にタフな犬なので、充分な運動量を要求する。時には広い野原やドッグランで思い切り走らせるとよい。